

生命の庭
仙台藤崎百貨店 / 生誕100年ターシャテューダー展・『ターシャの庭』製作によせて 2015年12月
『庭づくりというものは自然を背景とする行為ではなく、自然を本質・焦点とする行為である』
今回、生誕100年ターシャ・テューダー展におけるターシャの庭 植栽プロデュースの依頼を頂いた時に、ミシガン大学名誉教授・自然資源 環境学者であるレイチェル・カプラン博士のこの言葉を思い出しました。
ターシャの自然と共に共存するナチュラルな暮らしの中から紡ぎ出された数々の心踊る言葉や素敵な物語、美しい絵本や挿絵等、彼女のシンプルで優雅なスローライフを目の当たりにすると、自然を背景とする利己主義の考えではなく自然という生命のサイクルを本質とする利他主義の考えであることがわかります。
そこには着飾った綺麗さではない生命が本来持っている無垢な美しさ、自分自身に正直であると言う“純粋さ”とすべての現象を受け入れる“強さ”が存在しています。
言い換えるならば《純粋で強い生命のエネルギー》というものを感じずにはいられません。
そこで今回、ターシャの庭を製作するにあたり“純粋さと強さ”と言う意味をあわせもつ白い花をメインに使うことを決めました。
私たちは、みな死に向かっていくのよ。
でも決して死を恐れることはない。
それより大切なのは、今この時を、精一杯生きること。
どんな瞬間にも、生きていることの喜びを感じとること。
彼女の残したこの言葉は僕が最も好きな一節です。
植物アーティストとして様々な場所で作品を発表している僕の一貫したテーマ
《生と死は一つである》と言う考え方と同じエネルギーを感じるからです。
ターシャ・テューダーという美しき生命が存在した証として、生きていることの喜びを感じられるように この《ターシャの庭 ~生命の庭~》を通じ、今を精一杯生きている植物達が持つ美しさや儚さ、命の奥に秘めている神秘性や力強さを是非感じてみてください。
心は一人ひとり違います。
その意味では、人はいつも “ひとり” なのよ。
※フォントカラー赤 / ターシャ・テューダーの言葉